平素より、当園の運営と教育・保育にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、令和４年２月１８日に中御所保育園 新園舎完成引き渡しが行われ、２月２８日の本日より新園舎の運営を開始しましたことをここにお知らせいたします。本来であれば保護者・地域の皆様方をお呼びした新園舎完成披露会を開催したいところでしたが、新型コロナウイルス蔓延防止等重点措置が施行されている状況下では、やむを得ず中止したことについてご理解とご了承の程お願い申し上げます。

思えばここに至るまで様々なことがございました。始まりは先代理事長の想いでした。学校法人黒木学園では幼稚園と専門学校を運営しておりましたが、保育園はありませんでした。先代は教育活動に非常に熱心で０～２歳児にも教育・保育を行いたいという想いから保育園を立ち上げたいと考えたようですが、当時学校法人は保育園を運営することができませんでした。

そのような折に市立保育園である中御所保育園の民営化が発表され、実施されました。その後、私ども黒木学園が移管先に選ばれ、運営完全移管が行われました。旧園舎では、保育面積の影響から非常に難しい運営をして参りましたが、先代理事長の夢でありました社会福祉法人設立の許可と民営移管時の条件の一つでありました園舎建替の許可がおり、職員や保護者の皆様、地域の方々のお力添えにより、社会福祉法人黒木学園福祉会を立ち上げ、学校法人黒木学園より中御所保育園の運営を引き継ぐことができました。

その当時から新型コロナウイルスが騒がれておりましたが、順調に新園舎の設計を進めていた中で2020年5月30日に先代理事長黒木亮谷が突然他界いたしました。当時私は何が起きたのか理解し難い状況でしたが、職員・保護者・地域の皆様のご理解ご協力もあり、滞りなく中御所保育園の運営を続けることができたことを感謝しております。

新園舎では、雨天時や猛暑時でも園内活動を充実させるための屋内保育スペースの拡充、新しい保育のやり方（異年齢保育、コーナー保育等）、登降園のしやすさを考え設計をしていただきました。以前の園舎では登降園の際、駐車場から園が離れていることや園庭を通過して登降園しなければならず、雨天時には片手にお子様、もう一方には大きな布団と傘を手に登降園をしていただいた不便さが今でも印象に残っております。解消するためにも数年かけて手ぶら登園を目指していきたいと考えております。　　

　新しくなった園舎で、全職員と力を合わせ、地域に根差し、「子どもの気持ちや育ち、遊びを大切にした保育」を今まで以上に行い、笑顔あふれる保育園にしていきたいと思います。引き続きご指導ご鞭撻のほど賜りますようお願い申し上げます。

 

社会福祉法人　黒木学園福祉会

理事長　黒木雄太